顧客の5割は「営業時間外」に予約したい

   

【美容室の新規リピート率アップ/長期定着の方法 第18回】
■■■■■■■■■■■■■■■■
既存客の失客防止 3つの戦略
■■■■■■■■■■■■■■■■

A.既存客(来店5回以上)の失客防止
B.浮遊客(来店5回未満)の固定化
C.新規客のリピート率アップ
今回はこの中から
「A.既存客(来店5回以上)の失客防止」について。
サロンの年間売上の5割以上が
たった2割の既存客(VIP客)で成り立っている事を
以前から何度もお伝えしてきました。

だからこそ既存客の長期定着(失客防止)は
新規集客以上の最優先課題です。
そのため、例えば定期的に新メニューを導入して
「飽きない」ようにしたり、
年に1度は既存客に割引還元するもの手です。
また最近、既存客から要望が多くなっているのが
「ネット予約」の環境です。

お客様はサロンに「電話予約」ではなく、
自分の好きな時間に「ネット予約」したい人が増えています。
たとえば自社の「ネット予約システム」を導入したサロンでは
どう変わったのか、事例をご紹介します。

「電話予約」が可能な時間帯は、
どのサロンもだいたい9時から21時頃ですが、

導入したサロンでは1年後、営業時間外の時間帯(22時から朝8時)に
「ネット予約」から50%以上も予約が入るようになりました。

サロンの営業時間内も含めると
いまでは70%前後の顧客が「ネット予約」しています。

つまり「営業時間内」であっても、
電話予約よりネット予約したい人が多いのです。
お客様の生活スタイルは多様化しています。

そのため、
「サロンの営業時間に合わせて電話するのが面倒」と
感じる人が増えています。
つまり、既存客の失客防止のためには

お客様が予約しやすい「便利な環境」を作る事も、
今後のサロン運営で重要な課題と言えます。
また「美容師の求人」は毎年どんどん激化しており
多くのサロンで人手不足が目立っています。

「ネット予約」を導入する前は、
この事例のサロンも人手不足で
電話予約の対応に追われていました。

しかしネット予約導入後は
電話対応の時間が減って、
技術に専念する時間が増えました。
そんな求人が難しい時代になった今、

「スタッフを増やす」以外に、
「スタッフの手を空ける」仕組みも

今後はますます重要です。

 - ■ リピート率アップ(美容室・美容院)