失客理由の第1位は「なんとなく」

   

【美容室の新規リピート率アップ/長期定着の方法 第09回】
前回、サロンにおける
年間売上の約半分(51%)は

たった2割の上得意客(VIP客)
によるものだとお伝えしました。
ではVIP客を含む既存客を
「失客させない」ために、
何を注意すれば良いのでしょう?
よくある「失客理由」は以下です。

● スタッフの接客に不満
● スタイル(技術)が不満
● 担当スタイリストが辞めた
そして・・
「失客理由の第1位」がこれです。

「なんとなく。」
これを言い換えると、次のどちらかです。

■A・・飽きた(マンネリ)

■B・・飽きてもないし不満も無い
(でも・・次に行きたい理由も無い)
つまりは「次も絶対に行きたい!」と
強く思わせる事が出来ない事が、失客の原因です。
ではどうしたら良いのか?

大きく分けて
2種類の「取り組み」が大切になります。

●「個人」の取り組み(スタイリスト)
●「お店」の取り組み
例えば「個人」の取り組みとして
スタイリストからの「次回ヘアスタイル提案」です。

2回に1回はガラッと雰囲気が変わるような
スタイル提案をして「ワクワク」させることがポイントです。

そうすればマンネリ化は極力防げます。
でもこの方法は、
美容師さんなら何度も聞いた事があると思います。

ところが私の知る限り、
徹底して「やり続けている」サロンは、意外と多くありません。
そこで事例として、あるサロンでは徹底するために
「カルテ自体」を作り変えました。

そして新カルテには、
以下の2つを必ず記入するようにしました。

●ガラッと雰囲気を変える提案をしたか?
●どんな提案をしたか?

また、終礼時にカルテを見るよう習慣づけて、
記入漏れチェックをするようにしました。
これぐらい「仕組み」を変えて徹底しないと、
長く通ってくれる既存客ほど、
次回提案をしなくなりがちです。
そして気が付くと、
大切な既存客が来なくなっている・・

という問題が起こります。
だから「次回ヘアスタイル提案」は、
必ず徹底して欲しいと思います。
さて。
「次回ヘアスタイル提案」は、あくまでも
「個人の取り組み」です。

しかしお客様の周りにはサロンがあふれるほどあり、
常に「違うお店」に目移りします。

そんな中、スタイリストの「ヘアスタイル提案」だけで
長期間に渡ってワクワクさせ続けるのは限界があります。
だからこそ
「個人の取り組み」だけでなく
「お店の取り組み」も必要です。
そこで次回は「なんとなく失客」を防ぐ
「お店の取り組み」についてお伝えします。

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