次回予約を根付かせる秘訣

   

【美容室の新規リピート率アップ/長期定着の方法 第15回】
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既存客の固定化/3種類の取り組み
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●ワクワク
・ 次回スタイル提案
・ 次回の新メニュー予告  他
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●メリット
・ ポイントカードの仕組み
・ 期限付きの次回割引    他
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●必要性
・ スタイルや髪質の保持(賞美期限)
・ 先払いで購入したサービス券  他
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今回は「メリット」の分類から、
「スタイルや髪質の保持(賞美期限)」について。
前回、全国のサロンが注目・取り組む
「次回予約」のメリットと、

その多くが根付かずに
途中でやめている事をご紹介しました。
では、なぜ根付かないのでしょうか?

「やり方」と「あり方」という言葉を
美容業界でよく聞きます。

● 「やり方」 ・・ 方 法 (仕組み)
● 「あり方」 ・・ 目 的 (考え方)
例えば次回予約の「やり方」として
以下をセットに行動するサロンが多いです。

●次回スタイル提案をする
●スタイルや髪質の「賞美期限」を伝える
●次回予約の特典(割引やサービス等)
でも上記の「やり方」を同じ様にしているはずなのに、
次回予約が根付くサロンと根付かないサロンがあるのは、

もはや原因は
「あり方」の違いしか考えられません。
「あり方」を言い換えると、

「次回予約」を
「何のため」・「誰のため」にするのか?
この目的・考え方を
オーナーとスタッフが共感・共有できているかです。

これができない限り、次回予約は根付きません。
さらに深堀りするなら、
結局は「オーナーの価値観」が全てです。

もしスタイルや髪質の「賞美期限」をお客様に伝える「目的」が
「来店周期を短くして売上をあげる」事だけなら、

スタッフは頭では理解しても、
実際に行動しません。
そこに「お客様のため」という
「想い」がセットでなければ
心から行動できないのです。

そしてそれはお客様にも伝わります。
誰か「だけ」が得する訳ではなく、

お店の為でもあり、
スタッフの為でもあり、
お客様の為でもある、

三方良しの「三方積善」。
その価値観をオーナーが持って伝え続けた結果、
スタッフが理解して「考え方」が根付くのだと思います。

そして「考え方」が根付いた時、
次回予約は「お店の文化」になります。
少なくとも私が関わるサロンで
次回予約が根付いているお店はすべて、

次回予約に対するオーナーの価値観が
スタッフ全員に浸透しています。

 - ■ リピート率アップ(美容室・美容院)