「客数」を追いかける時期/「客層」にこだわる時期
【美容院の新規客の集め方 第10回】
今回は、新規集客において、
いま自店では
「客数」を追いかける時期か、
「客層」にこだわる時期か、
どちらの時期なのかについて解説します。
多くのサロン様から、
よくこんな質問を受けます。
「新規客用のクーポン(料金設定)は
どれくらいが良いですか?」
私はいつもこう答えています。
『現在の【生産性】から考えて、新規料金を決めましょう!』
なぜなら「生産性の数字」によって、
●新規客の「客数」を追いかける時期か
●新規客の「客層」にこだわる時期か
新規客の料金設定が変わるからです。
もちろん両方同時に追いかけたい所ですが、
両方を中途半端に追いかけると、
両方とも結果が出にくくなります。
「生産性」とは別名で「スタッフ生産性」「ワンスタ」「パーヘッド」など
様々な呼び方があり
「技術売上を何人で作ったのか」を算出する経営指標です。
簡単にいうと
「利益がある・ない」の判断が出来る指標です。
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計算式
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技術売上額(税抜き) ÷ スタッフ数
(例)4人で税抜の技術売上額が200万円
200万円÷4人 = 生産性は50万円
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美容室の「生産性」による経営状態の把握
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●40万円以下・・ 赤字
●40万円~ ・・ 赤字傾向(家賃による)
●50万円~ ・・ 少し黒字
●60万円~ ・・ 黒字傾向
●80万円以上・・ 黒字
もし生産性が40万円台なら
「割引したくない」などと言ってる場合ではありません。
その状態が長く続くとオーナーは給料がなく
生活すらできなくなります。
1つの基準は、
生産性が「60万円以上」かどうかです。
60万円未満なら
「客数」を追いかける時期です。(客数が絶対的に足りない)
新規料金は多めの割引をしてでも新規客数を増やして
売上を伸ばす事に専念しましょう。
60万円以上なら
「客層」にこだわる時期です。
新規料金は高めでも構いません。
ただし新規客の「客層」は良いですが、
逆に「新規客数」は少なくなります。
このように新規集客は
「サロンの現状」によって変える必要があります。
現状を見ず攻めるのは、暗闇の海を方位磁石も無く
船を動かしているのと同じです。
本当にゴールに向かって進んでいるのか?
「生産性」という方位磁石を使って
戦略を柔軟に変えて欲しいと思います。